vol.61 子どもにもわかる、株の本質を知る

子どもの興味はますます活発に!

三男の質問が続きます。
「父さん、ニンテンドーの株はいくらなの?」

「すご~く高いよ。だいたい670万円くらい。でも、この価格は毎日変わるんだ。この価格のことを株価と言うから覚えてね。」

「え~~、そんなに高い株ぼくには買えないじゃん。ところで、どうして株価は毎日変わるの?」

「そうだな、では、君がよく遊ぶSwitchは、クラスメートの何人くらいが持っているか知っている?」

「女子には聞いたことはないけど、男子18人の半分以上は持ってると思うよ。」

「君のクラスの男子の半分以上!すごい人気だね。君が知る限りでも9~10人、そして学年で考えると5クラスあるから、その5倍、もしかすると上級生の2年生3年生も同じだとすると、またその3倍、それを日本全国の同級生だけでも・・・・それどころか下級生や子ども、そして大人も数えると・・・また、世界中では?!

それに、Switchで遊ぶための色々なゲームソフトがあるよね。

君は持ってないけど、あつまれ どうぶつの森の累計販売本数は2021年3月末でなんと、3,118万本(任天堂四半期報告書より)なんだよ!」

「えっ!そんなに!」

「それだけじゃないよ。それ以外にもたくさんのタイトルのゲームソフトがあって、その売り上げ本数は1億7,610万本!それだけ多額のお金が動いているんだよ。前にも言ったように、任天堂の売上は1年間に1兆3,000億円だよ。すごい金額だね。」

「やっぱり、ぼくにはそのお金が大きすぎてピンとこないけど、もしかして、ゲームソフトとかがたくさん売れる、売れないで株価が変わるの?」

「その通り!よくわかったね!父さんの会社のように小さな会社でも、ニンテンドーのような巨大な会社でも、1年間の売上、どんな商品を売ってお金を稼いだかということを数字でわかるようにするんだ。これを決算すると言うんだよ。そして、一昨年より昨年、昨年より今年、今年より来年と言う具合に売上が増えて、同時に利益も増えれば会社はその利益の一部を株主に渡すんだ。株式会社は会社を動かすためのお金を「株式」と言う形で資金を集めて、株主にそのお礼をするんだよ。」

「どんなお礼があるの?」

「配当金と言って、先ずはお金だよ。その次には株主優待と言って、例えばその会社の商品とかいろいろあるよ。君たちの身近なものを例にあげると、ディズニーランドを運営しているオリエンタルランドの株主優待には、その株数に応じてフリーパスポートなどがもらえるよ。」

「株主になると楽しみが増えるんだね!やっぱりニンテンドーの株主になりたい!」

「今、売れているモノ、それを作っている会社、流行っているモノやサービスも同じようにどこかの会社が世の中に出しているので、その会社の売上や利益がどれくらい増えるかをよく考えて、株を買ったり、売ったりするわけ。良いことばかりではなくて、例えば、新型コロナの影響を受けて、売上が落ちてしまう会社もあって、悲しいけど厳しい状態になり株価が下がった会社もたくさんあったんだ。」

「そっか。つまり、これからその会社の売上や利益が増えそうならその株式を買って、減りそうなら売る。それで株価が変わるのか。わかったような気がする!」

「まだまだ若い君たちでも、株のことを知れば世の中の動きが見えてくるし、日本だけでなく、世界中に目を向けて日々の生活を送れるようになるよ。この機会に世の中のことについてもう少し勉強してみようね。」

「うん、なんか楽しい!」

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