vol.21 子どものうちから税の使われ方を知る

子どものうちから税の使われ方を知る

消費増税がスタートして間もなく2週間が経とうとしています。皆さんはもう慣れましたか?10%と8%が混在し、やっぱりややこしいですよね!

 前号vol.20でご紹介しました我が家の三男が経験し知りえた消費税のこと、三男はそれ以来「税」のことにやたら疑問を持ちます。

 「消費税が10%かかるから、お菓子の値段に10%多めにお金を持っていけばいいんだ!」

と得意気に話します。

「父さん、それは分かったんだけどさ、税って何なの?」

「良い質問だね!税はね、日頃の生活に大切な、とっても身近なものなんだ。」

「えっ、ぼくたちの生活に大切で身近なもの?」

「君は小学校に通っているよね。そして、小学校の前には消防署があるし、少し離れているけど警察署もある、駅前には図書館があることも知っているよね?」

「うん、もちろん!それが何の関係があるの?」

「消費税などの税は、君が通う小学校、お兄ちゃん達が通う中学校、そして従兄弟が通う高校や大学、それに区民図書館や区民プールなどに使われているんだよ。そのような場所を公共施設と言うんだ。それだけじゃないよ、道路や歩道橋、そして信号なども税で造られているんだ。」

「わ~、そうだったんだ!じゃ、ぼくがお菓子をたくさん買ったら小学校のトイレに税を使ってもらってさ、綺麗になるのかな?!そしたらもう怖くなくなるかな!?」

「はっはっは!綺麗になると良いね!(笑)でも、税は計画的に使われているから、お菓子をたくさん買ってすぐに君の小学校のトイレに使われるわけではないんだよ。」

「そりゃ、そうだよね!でも、税のこと少しわかった気がする。日頃の生活に必要な施設などのためにあるんだね。」

「消費税以外に、お仕事をしてもらった給料から払う所得税、住んでいる地域の役所に払う住民税など他にもたくさんの種類があってね、君たちが一番わかりやすい学校への税の使われ方を見てみるといいよ。」

「わ~、約87万6,000円!ぼくたちにこんなに使われているんだね!お金の額が大きくてちょっとびっくり!」

「うん、税が無駄にならないように、しっかり勉強しようね!(笑)」

「え~、そうきたか~!」

 子どもにお金の話をする時には、そのひとつに世の中のお金の流れなども学ばせるべきだと思っています。ただ貯める、使うではなく、お金がどのように循環しているのかを教えることも大変重要だと考えます。z

 公共施設と私的施設の違いを認識すれば、中学・高校進学時に子ども自身がその経済的価値を知ることができるかも知れません。

 少子化が続く我が国において、受験熱は年々高まっています。私が高校受験をした昭和55年当時、当該地域のトップレベルの高校の偏差値は65~67程度だった記憶がありますが、今は80に迫る勢いの難関校も存在します。偏差値の仕組み上、数値が上下に振れるこのとは仕方ないですが、とにかく成績が他人よりも抜きんでる、そんな生徒を受け入れる学校が相当数存在し、平均よりも少し上の偏差値で、50後半から60半ほどとされる私立高校へ受験戦略は、大学付属高校から当該大学への直接進学枠及び他の有名私立大学入学推薦枠を確保するためのものと言っても過言ではありません。できる限り幼少期から塾に通い、東京であればいわゆるMARCH・SMARTクラスへの入学枠を確保すること、親はこれに躍起になります。現に、進学塾の入塾説明会では、「よほど頑張らないとMARCH・SMARTクラスは行けないと覚悟して下さい」などと言われます。

 

勿論、自らの意思と努力で難関高校・大学に進学する子もいますが、それは大変少数です。子どもの本意よりも先に親の希望線路に乗せてしまう教育では、子どもが自らの力で希望校へ行くわけではなく、与えられた枠の中で努力するだけです。

受験生の大半が公立を目指し受験を乗り切ってきた昭和世代の私には、今の日本の受験社会そのものが子どもをダメにしているとも思ってしまいます。自らが考え、自らの意思で道を選択し、目標に向かって進める子どもを育てる環境にすべきだと思っています。

そのためには、教育の無償化を実現させ、子どもの真の努力で有名高校・大学へ進学する環境を整えること。親の収入格差による学歴格差を是正するには、子どもへの真のお金教育もそのひとつとして取り組まれるべきだと思っています。

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