vol.20 子どものお小遣いと消費税

いよいよ消費増税スタート!子どもに質問されたら何て説明する?

10月から消費税は10%に。食品など生活必需品のなかには軽減税率が適用され、これまでの8%で据え置きのモノもありますが、全体的に大変複雑でわかりにくいですよね。商品を販売する側も、その軽減税率の扱いが複雑すぎて、対応できないお店も多々出てきそうな感じです。 

 ある日、三男が100円玉を握りしめて近所のお菓子屋さんに買い物に出かけました。

 「父さん、ボクちょっと買いたいお菓子があるから、行ってきていいかな?」

 「うん、気を付けて行きなさいね」

 往復10分程度の店なのですが、10分もかからず、息も絶え絶えに戻ってきました。

 「ハァ、ハァ、あのさ~、お金が足りなかったんだよ~。お店の人に『消費税分が足りない』って言われたんだけど、『消費税』ってなに?」

 「そのお菓子の値段はいくらなの?」

 「100円だよ。前に買ってもらった時に、お菓子にそう書いてあったから100円持って行ったんだ」

 「そっか~、今までは一緒に行って、自分でお金を払ったことなかったか~。」

 「うん、そうだよ。でも、そのお菓子の値札は100円で間違いないよ!!」

 「そうそう、でもね、実はお菓子などモノを買うと、そのモノの値段に『消費税』を足してを払わないといけないんだよ。」

「そっか!『消費税』分が足りなかったのか!」

 「モノなどを買うとは、お金と交換するってことなのね。その交換にはルールがあって、今年の9月末までは、モノの値段に8%分を足して払うんだよ。モノを買う=モノを使う=モノを消費すると言う意味から『消費税』と言うようになったんだ。そして、今年の10月1日からは、その消費税が8%から10%に上がるよ」

「じゃあ、ボクが買おうと思ったお菓子は値段が100円だから、えっと、10%は10円だから、110円になるんだね!」

「うん、その通り!なんだけど。。。お菓子の中には、消費税が10%に上がるものと、8%のままのモノとがあるんだ。難しいよね。だから、今度買いに行くときには10%でも大丈夫なように多めにお金を持っていくことだよ!」

「うん、わかった!ところで『税』って何?」

「そうだね!『税』については今度勉強しようね!(笑)」

下図は今回どのように引き上げられるかを示しています。

子どもだけでなく、今回の消費増税は大の大人でも困惑します。子どもに身近なお菓子では、シールやおもちゃなどの『おまけ』の金銭価値(飲食品価格対価が2/3以上か否か)によって8%据え置きのモノと10%増税とに分かれます。執筆9月中旬現在、テレビ局各社が消費増税の詳細な説明をしていますが複雑怪奇です。正直、これとこれは8%、これは10%などと覚える労力は必要ないと思います。三男に説明したように、基本的には10%に上がると思い、少なければラッキー程度で良いと思います。

レストランで食べたら10%、持ち帰りは8%。お客様を第一に考え価格の足並みを揃えるお店もあります。本当に「ややこしい!」ですよね。

下図は何に使われるか(予定)を示しています。

消費税の使い道を知り、その使われ方が私たち国民にとって納得できるものかどうか。

皆さんはこれを見てどう思われますか?

『子どもとお金』の連載コラムを担当させて頂き、3人の息子を育てる私としては、やはり、子ども・子育て支援(幼児・保育無償化)対策への充当2.6兆円には感謝してはいますが、消費税全体24.3兆円から見るとほんの1割程度です。年金や医療に相当な額を充当しなければならない事も理解はしていますが、中でも特に医療費については、日本の医療・診療における投薬体系の見直しなど改善すべき事項は多々あると思います。事実、私の母が通う医療機関では毎回余るほどの投薬がなされています。

「え、こんなに多くの薬を飲むの?!」と、私のように感じている方は大勢いらっしゃるのではないでしょうか。

特に若い世代では夫婦共働きが大半である現代社会において、待機児童問題もまだまだ解決には至らない事実を再確認し、日本の将来を担う子どもにもっともっと充当すべきではないでしょうか。

私はこれからも微力ながら、子ども・子育て支援については声を上げ続けたいと思っています。

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