vol.55 子どもへのお金教育は速いほど良い!
『報酬制によるお小遣いシステム』導入、あれから9か月後の我が家は?!
コロナ禍でダラダラした生活が増え、見かねて昨年5月から始めた『報酬制によるお小遣いシステムFukumoto Pay!』(vol.36)のその後をお話ししたいと思います。
当時、緊急事態宣言で各学校が休校となり、朝から晩までダラダラ家中で過ごす息子たち3人の日々の生活を少しでも正すために実施したわけですが、少しおもしろい経過が見られています。
報酬をもらえる項目は全部で6つ。
一つ目「早起き」(午前8時まで)
各学校の授業が通常に戻り、平日は否応なしに早起きなければいけませんが、休日に関しても、元々早起きの三男は今も続き、次男も早起き習慣が少しはつくようになりました。
ところが、長男は高校生になり連日夜遅くまで友人とのLine会話が増え、もう早起きは全くしません・・・さすがに高校生ですから本人の自主性を尊重したく放っていますが、もうこの年齢では報酬のために早起きする意志は全くないようです。(苦笑)
二つ目「お風呂掃除」
これには目覚ましい成果がありました!次男と三男が当初から取り合いをするくらいお風呂掃除を行うようになり、ポイントを貯める競争が起こり、3か月くらいした頃でしょうか、ポイントを使ってお目当てのモノを手に入れ、満足と達成感を得たのか、その後はポイントのカウントもしなくなり、また弟たちが日々お風呂掃除を行う姿を見て、このままでは兄貴の尊厳が保てないと思ったのでしょうか、3人で順番にやるようになりました。
ただ、元々コツコツ頑張る性格で、かつ兄たちふたりが私たち親から叱られる場面をよく目にする三男が、常に率先してお風呂掃除をしてくれるその姿を見て、せざるを得なくなったのは事実でしょうね。
三男のお陰でここ数ヶ月、私がお風呂掃除をする出番はほぼなくなりました!
三つ目「自分の部屋掃除」
なんと、お風呂掃除から始まり、日々貯まるポイントを意識し、たまにかしなかった部屋掃除も、以前よりは自らやるようになり、毎週定時にするほどではないですが、清掃の意識が少しは身についてきた感じです。ゴミが貯まる、部屋が汚れてくる、これに気付く意識が出たことにも大きな成果があったと思います。
四つ目「勉強」
ここはですね、ポイント欲しさに頑張ったとは言い難く、高校1年生の長男は日頃の勉学についていくのが精いっぱい、中学2年生の次男は反抗期ど真ん中で励むどころか、「何故こんな勉強しなきゃならんのか?」と勉強意識はむしろ後退しています。来年高校受験どうするんだ!と心で叫んでおります。(苦笑2)
親としてはここに一番期待しますけどね・・・
小学6年生の三男だけは、以前よりも計画的に机に向かっています。中学受験はしなかったのですが、習い事のソロバンは師範になれるまで続けると言いながら、先日珠算検定1級を受験するまでになりました。
五つ目「洗濯物をたたむ」
これに関しては、当初は私が率先して息子たちに手伝いを促し、最近は妻が声がけをすればイヤイヤながらも皆が自分の衣類は自分でたたむようにはなりました。まぁ、声がけしないといけないのですけどね。。。
六つ目「リビングの掃除」
これは正直、誰もやりません。自分の部屋については自ら掃除をするようになりましたが、共有スペースまで進んでやる子は残念ながら・・・が実情です。(苦笑3)
このシステム導入で間違いなく個々人の自主性と労働の対価として得る報酬の喜びを感じてくれたのは間違いないと思います。
しかし、その導入時期が3人の息子たちの年齢に大きく関係し、目覚ましい成果があったのは一番若い年齢の三男です。
お金の使い方は、このHanakoママWeb連載コラムを始めさせていただいたvol.1にも書きましたように、ディズニーランドなどでお小遣いを渡し、本人にやりくりをさせることで意識付け、今回のシステムなどで労働の対価として得る報酬の大切さを身に着けるにも、やはり、子どもには早ければ早いほど良いことが実証された感じです。
子どもが小さいうちから投資の経験をさせることも必要かもしれないですが、その前に、お金を得るための労働とお金の使い方を、できるだけ早くに、また身近な事柄で得て欲しいと心底思っています。
子どもへのお金教育は早いほど良い。みなさんもぜひ!