vol.38 お金の使い方は、その子の性格で決まる!?

お小遣いの使い方と親の指導

子どもにお小遣いは何歳から渡すべきかをvol.2でお話ししましたが、あれから約1年半経過後の我が家3人息子のお金の使い方事情をお伝えしたいと思います。

 長男は今春高校に入学するも、新型コロナの影響で緊急事態宣言解除後の6月に入り新入生だけで入学式が簡易に開催され、週に3~4日の分散登校が続いています。しかも午前中のみの授業で遅めの昼食になりますので、帰宅時に寄り道をすることもなく定時に帰宅します。過去に失敗した(本ならいくらでも買っていいと勘違いした)教訓を生かして、できる限り早く自己管理できるよう期待していますが、新型コロナを警戒する現在は機会がないため、残念ながらその成長度合いは不明です。ただ、今も相変わらず絵を描くことが大好きですので、キャラクターデザインに関連するスケッチペンなどの購買意欲は更に強くなっていますが、必ず事前に私か妻に知らせその可否を問うようになりました。授業開始となった6月から、ある程度まとまった額のお小遣いを渡すことになりましたので、今後の交友状況を見ながらできる限り早く本人に任せたいと思っています。

 次男と三男はvol.36でお話ししたばかりですが、だらだらしがちな生活を正すため、Fukumoto Payと称するポイント制を取り入れてからの1か月ちょっとでそれぞれに特徴と効果が出ています。

 次男に関しては親の情けが少し入りますが、ちょうど反抗期に入ったばかりでもあり、欲しいモノは気にせず買い、財布のなかは小銭ばかりになりがちです。それでも当初はポイント制にはさほど参加意欲はなかったものの、三男が予想外に順調にポイントを稼ぎ、さっそく好きなモノを買えたことを目の当たりにしたためか、少しは積極的にお手伝いをするようになりました。しかしながら、発育期も重なり、これまでは週に2日しかない分散登校日以外は寝坊しがちなため、早起きできないとマイナスされるルールなのでポイントはなかなか貯まりません。毎日反省の言葉を述べつつも成長期の眠気には勝てなかったようですが、東京アラートも解除されましたので、もう寝坊はできませんけどね。(笑)

 我が家期待の星は三男で、ポイント制を取り入れてから今もなお手伝いは積極的ですし、私と妻の顔色を窺っては体調の良し悪しも気にして声がけもしてくれます。

ポイントをしっかり貯めて催促してきたモノは即刻(購入)交換してあげました。その後も積極的にお手伝いをし、ポイントを順調にため続けています。財布に余っていると思えるお金は「父さん、銀行に貯金して!」と言ってくるくらいです。面白いことにお風呂掃除がお手伝いの大半ですが、欲しいモノを目標にして誰よりも率先して行ってくれています。

思春期を迎えた次男には、ただモノを得るだけではモチベーションは上がらない気がします。三男は純粋に得たいモノの目標設定ができるため、一度得た達成感から更にモチベーションがあがり、お金の使い方も上手になっています。

 3人の息子たちを極力冷静に観察して言えることは、できる限り若いうちからお金の教育をするに越したことはないですが、これに加え、親としていかに子どもの人格形成を図れるかが大変重要なカギになると感じています。

長男は第一子と言うこともあり少し過保護になりがちでしたので、親から選択肢を与えそれに応えるのが基本になっている気がします。親を困らせがちな2歳違いの次男の悪行を見てか、長男は相対的に早くに親離れした感が強く物欲はさほどありません。

次男にも同等の愛情を注いできましたが、兄からも可愛がられた分わがままに育ち、物欲も強いです。

三男は家族全員から可愛がられながらも冷静沈着で、兄ふたりの不甲斐ない行動や親から叱責される場面を見ているせいか、自ら計画的にコツコツと努力を重ね物事を運ぶ傾向にあります。

親の指導もさることながら、兄弟間で形成されたそれぞれの人格と性格がお金の使い方に反映されていると実感しています。

それこそ子どもの行動は親の人格や性格に大きく影響を受けることは間違いないですが、それぞれの子どもにあった指導と管理が必要であり、子ども自らがいかに自立していくのかを見守り、時には厳しく指導し、支えていくことが重要なのだと思います。

我が家において、今のこのペースが保たれれば、三男には来春中学進学時に全て任せても良いと考えています。三男が誰よりも先に完全リリースされた時、長男、次男の反応には期待したいものです。

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