vol.8 住宅ローンの組み方その1
絶対に知っておこう!夢のマイホーム 住宅ローンの組み方 その1
住宅ローンを借りる時に考えるべきことが5つあります。
- 誰が借りるか
- いくら借りるか(本当に返せるか)
- 住宅ローン金利の種類をどうするのか
- 住宅ローン控除を有効利用できるか
- 資金援助者はいるか
それぞれの項目を細かく見てみましょう
- 誰が借りるか
共働きか、そうでないか、パパとママ、それぞれ収入はいくらあるか、将来子どもを授かってもママは仕事を続けるのか。これらは大変重要なポイントになります。
パパ一人で?それともママも一緒に?
マンション・一戸建てに限らず、共働きだからといって、お二人で借りた方が良いとは限りません。ママは将来に渡り、どれくらい稼ぎ、いくつまで働くのか。出産後に体質が変わり、疲れ気味になり仕事も以前のようにできなくなる方も少なくありません。お子様の計画をされている方は特に注意が必要です。理想や気持ちだけにとらわれずに、パパとママお二人でしっかりとご相談されて下さい。
「家族のためならママは頑張って働くから大丈夫!」
日頃の業務においても、そんな無茶な意気込みは避けるべきだと強くお伝えしています。
- いくら借りるか(本当に返せるか)
いくら借りられるかではなく、借りるべき金額をじっくりと検証することです。
昨今の住宅ローン金利は歴史的に大変低いため、過去と比較して多額の借入れが可能です。また住宅ローンを借りる時に選ぶ金利の種類も重要になります。
市場金利の動きに伴って住宅ローンの金利も動くのですが、その金利の高低により、どれくらい借入額が違うのかを見てみましょう。
前提条件:年収500万円(税込)借入期間35年、年間返済額を年収の35%とします。
借入可能額は以下のようになります。
金利1.0%:5,166万円
金利2.0%:4,402万円
金利3.0%:3,789万円
金利4.0%:3,293万円
借入可能額は金利が低いと増えて、反対に金利が高いと減ることがわかります。
今度は仮に4,000万円を借りる場合、金利により月々の返済額はどのように変わるかも見てみましょう。
金利1.0%:11.3万円
金利2.0%:13.3万円
金利3.0%:15.4万円
金利4.0%:17.8万円
月々の返済額は金利が低いと少なく、反対に金利が高いと増えることがわかります。
住宅ローンを借りる時の金利により、借入可能額も月々の返済額もこんなに違うのです。
月々の返済額を見て返せる自信はありますか?
35年間心配することなく自信を持って返済できる金額で留めることが重要です。
月々返済できる金額から逆算して借入額を決めることをお勧めします。
(ボーナスが確実に支給される会社にお勤めの場合には年間返済額を基に検討されても結構です。)
実際の話として、マンションでも一戸建てでも売りたい人達(住宅販売会社)は「売り易くなるような説明」をしがちです。
パパだけではなく、ママもほんの少しでも働けば、月々の支払いは楽になると強調してきます。
住宅ローン金利の種類については次回で詳しくお話ししますが、数字(金利)として見た目にも低く、固定金利と比べて返済額が少なく算出される「変動金利」を強く勧めてきます。
これらは、販売会社が提案する住宅を安心して買える価格だと思わせるセールストークの一つです。
売りたい人がしかけるワナに落ちずに、冷静に判断することが大切です。
大変高価な買い物ですので失敗ではすまされません。
このコラムで、住宅ローンを借りる際に必要な基礎知識を習得して頂けたら幸いです。
きっと、不安が大幅に少なくなります。
このお話は次回に続きます。どうぞ、引き続きご一読下さい!