vol.7 お手伝いの報酬とお金の価値

お手伝いの報酬とお金の価値

子どもへのお金教育。いつごろから教えればいいの?そもそもお金って何だろう。積極的に教えなくても、いつかはわかるようになると思っていらっしゃるかも知れないですね。

 我が家のケースでは、早くにお金の価値を教えた子の方が経済観念を持つようになったと感じています。お金教育の早さは、その子のお金の使い方=価値観に影響するものだと考えています。

欲しい物とお金のバランス

vol.2で書きましたが、長男へのお金教育は少し遅かったと今でも反省しています。「本はいくらでも買っていい」の感覚は、お恥ずかしいですが未だに改善されていません。中学生になり、お小遣いをもらい、その大半を本につぎ込んでしまう。

この回だけ読まれた方は、「本ならいいじゃないの?」と思われるかも知れません。その本とはマンガと結構高価なイラスト集なのです。(苦笑い)

趣味なので尊重してあげたいのは山々ですが、毎月のお小遣いだけでなく、お年玉の半分は私の指示で貯金をしますが、残りの全額をつぎ込んでしまいます。財布は毎月空になるので、とうとう貯金を下ろそうとまでしました。手元にお金がいくらあるかは関係なく、好きなものを全て手に入れたいと思う性格なので、その経済観念のなさを正すため、今の所、貯金を下ろすことは許していません。彼には欲しい物とお金のバランス感覚は全くない感じです。

お手伝いとその報酬

長男は当然ですが、次男、三男にもお手伝いをお願いします。食器洗い、お風呂掃除、床掃除程度ですが、1回のお手伝いで50円あげます。長男にとってはもう大した金額ではないので余り積極的ではないですが、次男、三男には結構嬉しい金額です。特にお風呂掃除は、次男と三男が取り合いをしてお風呂場へ向かいます。報酬を受け取ると嬉しそうに、「また明日もやるよ!」と得意げにも言います。

次男、三男とも2~3回手伝って貯まった100~150円を手にとり、近所のお菓子屋さんに行くのが楽しくてしょうがないようです。買い物にも慣れたお蔭で、急に足りないと気付いた食材買い出しのお使いも喜んで行ってくれます。

お手伝いは早い方が良い

子どもがお手伝いをして、その報酬をもらいお金を使う。大人になり仕事をして、その対価で給料をもらう。

年齢の違いはありますが、我が家では長男と次男・三男の経済観念は明らかに異なります。お手伝いをさせるのが遅かった長男は手元のお金を使い切りますが、早くから始めた次男・三男は使い切るどころか、貯まったら銀行に預けに行くほどです。

物心がつく前にお手伝いを始め、その報酬をもらい労働の対価としてのお金の価値観が自然と身につき、その後の使い方に大きく影響することが我が家の実生活でも証明された感じです。

 もっと早くからお手伝いをさせていたら・・・財布の中身が常に空になることは恐らくなかったと思います。

私自身、大きな額を扱う投資銀行に勤務していた当時は、子どもへのお金教育にはさほど力を注ぎませんでした。現在、一般家庭の資金相談をお請けするようになって、我が家のお金教育を始めたのも事実です。

すでに、お手伝いをお願いして報酬をあげているご家庭はすばらしいと思います。

そうでない方には、私のような反省をされないよう、子どもには出来る限り早くから、お手伝いと報酬の制度を取り入れることをお勧めします。

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