136.敵は経済ではなくウイルス

『新型コロナの猛威は衰えず、世界全体をおびやかし続けている。日本では小・中・高校は臨時休校になり、街も閑散とし始めた。紙製品も売り切れるデマがデマを呼ぶ異常事態。日本国内だけでなく海外でもウイルス予防対策製品は品薄が続き、その価格は高騰している。そんな最中、先進国(G7)中央銀行のTopが緊急会談を開き、アメリカ中央銀行(FRB)が先行し、景気を下支えするため緊急の利下げを実施するも、市場は落胆し、株式市場は更なる下げを記録し、金利は史上最低水準に。』

『協調金融緩和政策が効かないの?』

『そうだね。過去のリーマンショックなど景気減速の原因が信用不安などの人的要因ではなく、今回は人の目に見えないウイルスだから厄介だよ。』

『これからどうなるの?』

『リスクオフ→株式は下げ方向→世界の中央銀行の協調緩和(政策金利引下げ)→世界の長期金利下落基調は続きそう。』

『どうしたらいいの?』

『まずは実生活では新型コロナ対策をしっかり行い、マーケットを静観することも大切。運用に慣れている人は下値を狙いたいとは思うけど、買い支えるのは日銀とおそらく年金(GPIF)なので、自力相場(本来の経済回復で持ち直す株価上昇)ではないことに注意すべし。ワクチン接種の開始見込みがたつまで乱高下を繰り返すと思うよ。』

『やっぱり、世の中の動きから目が離せないわね!』

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