119.アメリカ中間選挙の結果、今後の政局は「ねじれ」状態に

『昨日、世界が固唾を飲み見守ったアメリカ中間選挙が終わり、大半のメディアの事前予想通り上院はそのまま現政権の共和党、下院は現政権から代わり民主党が過半数をとる結果となった。』

『これからどうなるの?』

『アメリカ現地のメディアも伝え方が異なり見方や意見も分かれていて、今のアメリカを象徴しているよ。要するに、2年前にトランプ大統領が誕生してから行われてきたアメリカ第一主義(保護主義)は更に続くと見る人、これからはトランプ大統領の言いなりにはならないと見る人、両方の意見があるね。今後の実際の議会運営を見てみないと、これからどうなるのかを予想するのは大変難しいね。』

『日本の国会とはどう違うの?良い機会だから知りたいわ。』

『日本の国会は衆議院と参議院。衆議院で議論されて決められたことを、参議院に持ち込み、そこで議論されて賛成されれば決定。決まらなければ、また衆議院に戻って最終決定が下される。日本では、最終決定権は衆議院にあるから、参議院は必要ないなどとも言われる。アメリカは下院、上院に分かれていて、日本と同様に下院⇒上院で決めるものもあれば、其々の役割があり、決める事柄が違うことがある。よって今回、現政権の共和党が上院の過半数(議席は増加)なので、これまで通りと、そうでなくなる部分とに分かれると考えればいいね。』

『日本への影響は?』

『上院の単純過半数で実行できることで代表的なもののひとつに自由貿易協定の承認がある。これは日本だけでなく、世界中の貿易に影響するので、中国との貿易戦争は当面続く可能性がある。中国が苦しむと世界中の景気に悪影響するので要注意だよ。』

『やっぱり、世の中の動きから目が離せないわね!』

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