118.日銀にできることは限られている

『10月30日、31日の2日間で日銀は金融政策決定会合を行い、金融緩和政策(世の中に低い金利でお金を供給する)を維持することを決めた。2018~2020年の物価見通しを小幅だが引き下げたため。』

『これから物価が下がるの?』

『日銀は、アメリカトランプ大統領が仕掛けてきた保護主義貿易(アメリカが有利になるように仕向けること)の影響が、中国を筆頭に全世界に悪い方向(景気減速)に向く可能性が高いと考えているので、まだ当面、日本の金利を低くして経済活動を活発にしたいと思っている。』

『でも、ガソリンは高いままだし、野菜は台風の影響などで高くて物価高く感じるけど?』

『そうだよね。金融・経済の世界では基本的に価格変動の大きい野菜などの生鮮食料品や電気・ガス・ガソリンなどのエネルギーは物価の動きを見るデータ(消費者物価:CPI)から外すので、実際の生活感だけでは測れないのが実態なんだ。』

『またデフレ(物価が下がる)になるの?』

『昨今の景気上昇トレンドが急に下がり一気にデフレに突入とは考えにくい。しかし、アメリカのトランプ大統領が仕掛けた貿易戦争の行方次第で方向が変わる可能性はある。今月いよいよアメリカでは中間選挙がある。この行方(トランプ大統領が属する与党共和党が議席数過半数を維持できるか、野党の民主党が議席を過半数とるか)次第では景気が下降トレンドに向かう可能性もあるので選挙の行方に注目だよ。』

『アメリカだけ注目すればいい?』

『ヨーロッパでは今、2つの大きな心配があるよ。①イタリア財政が苦しい ②これまでヨーロッパ全体のかじ取りを担ってきたドイツのメルケル首相が最近行われた地方選で連敗した責任をとり辞任する予定。ヨーロッパの景気もアメリカからの貿易戦争の悪影響もあり、少し足踏みしているので目を離す訳にはいかないよ。』

『やっぱり、世の中の動きから目が離せないわね!』