116.アメリカ雇用統計、月次の増加数はイマイチだが失業率は順調に低下

『昨夜、アメリカの9月の雇用統計が発表された。非農業部門の雇用者数の伸びは事前予想平均値(18.5万人)よりも少ない13.4万人だったが、失業率は3.7%と前月比0.2%改善した。これはなんと1969年から48年振りの低水準値。』

『一昨日までの2日間は景気見通しが良くてマーケットでは長期金利が上昇したばかりよね?』

『そうなんだ。9月はハリケーンの影響で一時的に求職者が減ったり、そもそも雇用が増え続けていて職を失っている人が少ないから、雇用者の伸びがないのは当然だと言う人もいて、アメリカの景気はしっかりだと見る人が多いよ。』

『そうなら、まだアメリカの金利は上がりそうね。』

『これまで短期金利と長期金利の差が余りなかったけど、ここにきて差が少しずつ開いてきたよ。超長期と言われるアメリカ国債30年満期の利回りも2014年以来の4年振りに3.40%をつけた。』

『日本にも影響するのかな?』

『日本の場合には日銀が、国債10年満期の利回りが0.2%までは上がることを容認しているけど、期間の長い超長期国債の利回りは、アメリカの超長期国債利回り上昇に伴って上がる可能性は高いだろうね。ただ、一気に上がるようだと日銀は10年満期を更に買い増して、マーケットに黄色信号を灯すと思われる。』

『やっぱり、世の中の動きから目が離せないわね!』

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