113.トランプの力技 VS アメリカ中央銀行 の行方は?

『昨日のアメリカ労働省が発表した8月の雇用統計で非農業雇用者数は前月比20.1万人(事前のエコノミスト予想中央値は19万人)増えた。これに加えて、平均時給は2009年以来の伸びで前年比2.9%増だった。』

『貿易戦争が激化しているけど、景気は強いのね?』

『その通りだね。各国と貿易戦争をしながらもアメリカの景気は力強く、今月25~26日に行われるFOMC(金融政策などを決める会議)では政策金利の利上げが濃厚になった格好だ。』

『でも確か、トランプ大統領は利上げに反対していたわよね?』

『そうだね。利上げは好景気に水を差すと政治的圧力をかけている。FOMC参加メンバーの中には、このトランプの圧力に負け賛成的な意見をする者もいるね。でも、世界をけん引してきたアメリカの通貨ドルは、やはり世界の基軸通貨(中心的な役割を果たすお金)なので、先日のトルコショック以来、新興国通貨が連鎖的に下げ続け、アメリカの利上げ(アメリカに投資する人が増えるため)が更に新興国通貨の価値を弱める可能性があるので、アメリカ中央銀行の金融政策のかじ取りは更に難しくなりそう。』

『基本的にはドル高ね?』

『アメリカ景気が良い=ドルが買われ易い=ドル高=円安(新興国通貨安)の波は続きそうだね。日銀が7月末に決めた長期金利誘導目標0.2%との金融政策もあるので日本の長期金利は少し上がる気配があるよ。これらを受け、今月各銀行は住宅ローン金利を上げたよ。』

『やっぱり、世の中の動きから目が離せないわね!』