108.中国の景気減速と気になる原油価格

『中国で借りたお金を期限内に返せない企業が増えているようだよ。これに加えてアメリカトランプ大統領の打ち出した中国製品への関税引上げも、これからボディブローのように効いてくるかも知れないね。』

『そんなに景気が悪いの?』

『そもそも中国が発表する景気の数字などは正確性・信頼性が低いと言われていて定かではない。しかし、実際に借りたお金を返せない企業が増えると、株式マーケットには大きく影響し下げる力が働くね。それと相変わらずの中東情勢の不安定さから供給懸念が連想されて原油価格が上がり続けている。』

『日本にどう影響するの?』

『中国株式が下がると、分散投資をしている投資家は日本の株式を売って利益を確保する動きが強くなり、日本の株式も下がる可能性が高まる。加えて原油価格が上がり続けると、景気が拡大傾向にある日本も原料輸入で割があわなくなる。2日に日銀が発表した景気見通しを示す短観でも原油を中心に原料高が重荷になって5年半ぶりに2四半期続けて悪い結果となったよ。』

『金利はどうなるのかしら?』

『最近の日銀幹部の発言を見ても、とにかく物価が2%上がるまでは超金融緩和を続ける意思が強そうなので、現時点では金利が大幅に上がる可能性は低そうだね。』

『やっぱり、世の中の動きから目が離せないわね!』

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