104.アメリカ長期金利 一時3.09%超

『4月の小売売上高が事前予想通り増え(前月比0.3%増)、かつ3月分の確定値が上方修正されたことを受けて、アメリカの10年満期国債の利回りが、6年10ヵ月ぶりの高さまで一時3.09%をつけた。最近の長期金利上昇の影響で、アメリカの住宅ローン金利も高くなり、また中東情勢不安から原油価格の高止まりなどもあり、一般家計の負担が重くなり、これまで好調だった家や自動車が売れにくくなるのではないか⇒景気拡大が低迷するとの見方が増えて、アメリカの株式市場は大きく下げたよ。』

『来月6月12~13日のFOMC(金融政策などを決める会議)では利上げされるかな?』

『現在マーケットの見方は、利上げは今年あと2回か3回がほぼ半々の割合。次回FOMCは米朝首脳会談の開催と重なるし注目が集まるね。』


『今朝、北朝鮮は南北高官級会談を中止すると報じたわよね?』

『今のところマーケットは静観していて、今回、北朝鮮が問題視している米韓軍事演習は4月27日に開催された板門店宣言以前から予定されていたものなので、あくまで北朝鮮は自国の立場の確立を更に強調するものではないかとの見方が多いよ。』

『6月中旬までは不安定になりそうね?』

『マーケットとしては地政学的リスクを見極めながら、様子見をする可能性が高いよ。①アメリカの長期金利上昇⇒日米金利差拡大⇒円安・ドル高⇒日本の株高となるのか、②アメリカの長期金利上昇⇒アメリカ株式安⇒日本株安のどちらのシナリオも描けてしまうよ。アメリカの長期金利が上がり続けると、米ドルへの投資が増えるので、特にエマージング(新興国:発展途上国)通貨は売られ易くなるので注意してね。』

『やっぱり、世の中の動きから目が離せないわね!』

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