95.アメリカの景気拡大は本物か

『2日、アメリカで雇用統計が発表され、その内容が大変良くてアメリカの長期金利は4年振りに利回りが2.85%を超えて取引された。経済の強さが再確認されたので、今年も更なる利上げがなされると予想する人が大勢を占めたよ。』

『アメリカは景気そんなに良いの?』

『非農業部門の伸びは事前予想(17.5万人増)を大きく超えて(20万人増)、更に時間当り賃金も前月比2.9%の高い伸び(2009年6月依頼の高水準)を記録したので、今後もこの流れが続けば物価が高くなる可能性が高いのではないか⇒物が少し売れなくなる傾向に⇒企業の儲けが減る⇒株価は下がると言う循環予想をした人が多かったため、NYダウは665ドルと大きく下げて取引を終えたよ。』

『それで?』

『アメリカ金利上昇⇒日本金利は日銀が低金利を死守⇒金利差拡大⇒円売りドル買いで円安の動きとなり1ドル=110円前半で取引を終えた。これから当面の間、金利(債券)も株式も乱高下が続くと思うよ。何せ、世界レベルで特に先進国では、長年、超低空飛行していた【金利】飛行機が、アメリカを先頭にやっと雲の上へ舞い上がろうとしているので、マーケットはもみ合うよ。』

『これから注意することは?』

『ずっと言っているように、アメリカ以外では特に物価に影響を与える原油価格の動き、日本の金融政策を操る日銀の総裁人事、見逃せないヨーロッパの景気動向及び中央銀行の金融政策の行方をしっかりと見よう。』

『やっぱり、世の中の動きから目が離せないわね!』

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