85.アメリカは金融引締め路線へ、日本は変わらず金融緩和継続

『日本、アメリカで金融政策を決める会議が予定通り行われ、事前予想通り両者の金融政策は相反する結果となったよ。』

『どんな結果だったの?』

『アメリカは、これまで続けてきた金融緩和政策(市場から国債などを買って金利を下げ、景気を刺激すること)を徐々に止めて正常な状態へ戻すため、金融引締め政策(金利を上げる方向)へ向かうことになった。でも、日本は相変わらず金融緩和政策を続ける。ヨーロッパもアメリカと同様に金融引締めの準備をしているよ。』

『マーケットの反応は?』

『アメリカ金融引締め(利上げ)⇒日本金融緩和(金利は既に超低い)⇒円売り・ドル買い(円安・ドル高)⇒株式堅調と言う風に為替と株式は素直に反応している。』

『日本はこのままで大丈夫なの?』


日銀はとにかく物価の上昇目標2%を強く意識した金融緩和政策を貫いているけど、日銀が市場から買い続けている国債は、発行残高の4割を大きく超え、国債の買取りペース(額)は少し落ちたとはいえ、過半数となるのも時間の問題。これは正常とは言えないので、各界からはよく出口(戦略)が見えないと批判される場面も多いのは事実だよ。日本は借金が増え続け、その支援を中央銀行が続ける、子供達が大人になる未来にそのツケが先送りされている訳だよ。

『国民皆でこの事態を理解して、少しは無駄使いをして景気を好循環させていけるといいわね!』

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