68. 年初めもやはりアメリカの雇用統計から

昨日、アメリカの雇用統計が発表された。12月の非農業部門の雇用者の数は市場の事前予想(17.5万人)ほどは増えなかった(15.6万人)し、失業率は前月の4.6%から4.7%に若干増えたものの、労働者の平均賃金(時給)が高くなった(2.9%の増加)と報告され市場を少し驚かせたよ。

市場はどのように反応したの?

昨年12月のFOMCによる利上げ後の雇用統計の結果として、やはり今年の利上げペースは3回を見込こむと予想する人が更に増えた感じだね。

今後の注目点は?

次期アメリカ大統領トランプさんは、アメリカ国内の雇用を増やすために、アメリカ国外、特にメキシコへ生産拠点を移させないように、アメリカ国内の製造業へ圧力をかけてきたけど、アメリカ以外の製造業者へも圧力をかけ始めたね。年明け最初のターゲットはトヨタ自動車。メキシコへの生産ライン建設予定に「待った」をかけた格好。今月20日に大統領に正式就任する予定だけど、その前の12~13日に記者会見も予定されており、彼の発言には目が離せないね。

つまり、マーケットがセオリー通りに動かず、トランプ大統領の言葉で動く可能性が益々強くなるってことね。今年もやっぱりマーケットから目が離せないわね!

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